NO.10388418
○○ 多田正行 『思考訓練の場としての英文解釈』 ○○
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0 名前:教えて!名無しさん:2004/03/05 09:08
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http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/3488/nitijo010917.html
より
多田正行の『思考訓練の場としての英文解釈』は相当の奇書らしく(ま、タイトル
からして何じゃこりゃ!? てな感じだが)、読んでみたくなった。『受験参考書の
愉楽』から、山名あきらという学生によって同書が紹介された箇所をちょっと引用
しておこう。(「……」で始まる段落は、『思考訓練の場としての英文解釈』から
引用された箇所である)
《‘Dread and savagery are the signs of our time,~’で始まる例文の解説
をつけながら、(引用者注:多田)師は思わず心情を吐露してしまうのである。
……現代に生きる人間としての不安と苦悩を身によみがえらせつつこの部分を心
の痛みを感じながら読みとるようにしなければ、本当の読解はできない。もっと具
体的に言えば、a condition so extreme as to threaten~ 以下の部分を読ん
で、米帝国主義が今推進しているヴェトナム人皆殺しのgenocide作戦(その実行者
は言わずと知れた、米ギャング映画のスター、Nixon)や、公害病患者を認定だけ
はするが、この三ヶ月間にその内の何人が死亡したとかいう数字にしか興味を示さ
ない日本の企業及びそれと結託した政府、などといった現代の状況をまざまざと、
恐怖をもってたたきつけなければ読解は不可能である。