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【テキスト作成者】河合テキストで究める英文法・語法【瓜生・林・島田】

0 名前:あばばばwith島田,京大英作with林:2004/10/29 18:01
林タンの文法マーイラブ
42 名前:現役高校教師:2004/11/08 15:26
【1】 
 河合塾東日本地区で英語を担当している「I」先生という方がいらっしゃいます
が、「I」先生は、小林功先生を中心とする「英文法」のテキスト編纂者のメンバ
ーの一人であったと伺っています。
 実は、「I」先生は私より年齢的には年下ですが、時々電話をさせて戴いており、
文法理論に関しては、私の指南役でもいらっしゃる方です。
 私は仕事的には、高校教師になってから、教育困難校やそれに準じる職場ばかり
廻されてきたので、授業を成立させることさえ難しい教室内で「文法理論」を展開
する等あり得ないことなのですが、例え自己満足であっても、休日や自由になる時
間は必死で勉強を続けている毎日です。
 仕事が忙しい中でも、Time や Newsweek、International Herald Tribune 等の
メディア英文には毎日目を通しますし、インターネットを通して様々な外国メデ
ィアのホームページにアクセスして勉強と続けており、「日本で発行されている新
聞の社説を其の儘英訳せよ」と言われれば、おそらくどの高校教員にも負けないと
自負しています。又、Oxford社、Cambridge社、Collins社等の発行の各辞書も含
めて、英米問わず殆ど全ての各種文法書や辞書類も購入して目を通しており、
(傲慢かもしれませんが)文法の分野でも多分どの教員よりも勉強していると思
っています。
 しかしながら、「このような用法がある」という事実は各種文法書等で確認出来
るものの、何故、「このようには言わないのか」等の疑問に対しては、英米で発刊
されている文法書は殆ど答えてくれません。nativeに尋ねても「確かにこのように
は言わないが、何故と聞かれても返事に困る」という答えが殆どです。
43 名前:現役高校教師:2004/11/08 15:27
【2】
 一昨日の土曜日の深夜から日曜日の午前3時近くまで、久し振りに「I」先生の
文法理論の指南を受けました。
 私が質問したのは、recommend という語に就いて、「recommend+~ing/
that-clause は普通の使い方であるのに、recommend O to-V は(絶対に認知され
ていないとは言わないまでも)何故認知されにくいのか」という内容でした。一見
「未来志向」に思われるconsider, resist, suggest が実際には「~ing」を従える理
由くらいは、予備校の講師でない無能な高校教員の私でも瞬時に説明が出来ますが、
recommend は一癖或る語だと以前から思っていましたので、「I」先生にお聞き
した次第です。
 「I」先生は、「ちょっと待って、1~2分間どのように表現するか考えるから」
と言われた後、私が認識しているであろうと思われる内容「知覚動詞が S V O do
の形で使われた場合、受身になると何故 to do になるのか(形ではなく意味論的
に)」と言う質問や、「think O C の場合にはto-不定詞補文伴わないのに何故、
believe O Cは不定詞補文を伴わなければならないのか」等の質問から私に順次聞
き、自分が説明するのではなく一つ一つ私に質問をする手順で説明を加え、明快
に解説をして下さいました。前述の知覚動詞の問題は、知覚動詞が上記構造の
watch の場合には、受身形を作る事が出来ない理由と共通している事は解ってい
ましたが、to-不定詞補文の意味論性と recommend との関係の説明内容は将に
脱帽の一語でした。
44 名前:現役高校教師:2004/11/08 15:29
【3】
 その他、「S must come here tomorrow. という文が、何故『Sは明日ここに来
るに違いない』と訳せないのという質問があったらどう答える」とか、「may have
p.p. や should have p.p. はごく普通なのに、何故 can have p.p. (I wonder の後
や疑問文中では不可能ではないが、これもまれ;単独では不可)が使われないの」
と聞かれたらどう答える」などを聞かれ、結局午前3時近くまで話し込んでしま
った次第です。
 因みに、「I」先生の立場では、「can は epistemic な面では『現在にしか使
わない』というような分類主義的説明では、全くお話にならない」との事でした。

 先日ある講師から、「何故『ある特定の語』が tough-移動変形が出来ないのか」
という質問を受けたとの事でしたが、この記述はどの文法書にも見出せますが、
理由はと聞かれると私は閉口してしまうでしょう。
 私から見れは、「I」先生ははっきり言って「化け物」です。これだけの立派な方
がいらっしゃるのに、何故河合塾の文法のテキストが現状のようになってしまった
のでしょうか。「I」先生は「グリーンコースのどんなに易しい内容のテキストでも、
1コマ分を準備するのに最低1時間半はかかる」とも常々言っていますので、この
ナポレオン並みの睡眠時間での勉強が、現在の「I」先生を作り上げていると思いま
す。

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